【新酒発売】ゴールドワイン甲州2021発売です!
本日11月3日より、ゴールドワイン甲州2021発売です。今年のヴィンテージの特徴、ワインの特徴を紹介していきます。ワイナリーでは試飲も可能ですのでぜひお立ち寄りください。
ゴールドワイン甲州とは?
ゴールドワイン甲州は新巻葡萄酒の自社畑で栽培した甲州ブドウ100%で醸造した辛口白ワインです。自社畑は全て山梨県笛吹市一宮町の新巻地区内に位置しています。
ヴィンテージ2021年の様子
2021年は春先から暖かい気候が続き、異例の早さで「ほう芽」がスタートしました。普段より2週間は早かったと記憶しています。このまま早い生育が続くかと思われましたが、開花前は例年より低温で推移し開花までに時間を要しました。梅雨に入ると連続降雨日が長い期間が続きました。これにより、山梨県では晩腐病の感染リスクが高まり、病気の対策に追われました。早い梅雨明けを迎えると、その後は猛暑日続きです。デラウェアや巨峰、ピオーネような収穫時期の早いブドウ品種は成熟が一気に進み、収穫も1週間ほど前倒しとなりました。8月に入ると今度は長雨です。8月後半から9月末までは比較的安定した、例年より冷涼な天候が続き収穫を待つ必要がありました。
弊社の甲州は「ろう引き」のカサかけを全て行っているため、病気の心配なく熟度の上昇と酸度の減少を待って収獲に至ることができました。収穫量も十分なため、一升瓶もたくさん用意しています。
ゴールドワイン甲州2021の特徴
色調は透き通ったイエローグリーン。香りにはまずグレープフルーツやライム、レモンといった柑橘香に火打石の香りも感じられます。時間の経過とともにメロンや洋ナシのような甘やかな香りも感じられます。味わいはしっかりとしてミネラル感・穏やかな酸とともに味わいが伸びていきます。実は抜栓3日目が一番香りが開いてきます。
料理とのペアリング
柑橘香を強く感じられるため、レモンや柚子をトッピングするような料理によく合います。日本ワインならではか、漬物にも合わせられるのが良いところ(?)です。口中のミネラル感は、そばにも合わせられます。私は白身魚のフライやカキフライと一緒に飲めたら嬉しいところです。
熟成は・・・・・・
甲州は熟成も楽しみな品種でもあります。シャルドネやリースリングなどの欧州種より熟成による変化が早いように感じられます。
1年程度では少しナッツの香りが感じられるようになります。
2年~4年程度だとナッツやバターの香りが出てきて、味わいにあるグリップ感が滑らかになってきます。
5年くらい経つとリースリングにあるようなペトロール香が感じられるようになります。
10年くらい寝かせると、今度は貴腐ワインのような蜜の香りが出てきます。味わいもまろやかに、より滑らかに変化していきます。
現在ワイナリーで販売可能な甲州のバックヴィンテージは2016年、2017年、2019年、2020年となっています。