現場でのぶどうの剪定枝の炭化

先日から取り組んでいる「4パーミル・イニシアチブ」活動でのぶどうの剪定枝の炭化ですが、今年目標としていた20%分の剪定枝の炭化を達成することができました。道半ばではありますが、毎年少しづつ進めていきたいと思います。今回はやってみてわかった課題や問題点をご紹介いたします。これからこの活動を進めていく方のお役に立てれば幸いです。

現場での問題点

この活動は始められたばかりのため、現場にはあまり普及していません。実際に行った際に弊社で問題点・課題が見えました。

①ぶどうの枝が燃えにくい

②剪定枝がはみでる

ぶどうの剪定枝は水分が多いため、着火しずらいのが難点です。また、枝がかさばって炭化器に収めるのが大変です。そこで私が得たポイントをご紹介します。

1,着火の際は一気に火を全体に回らせることが必要: 使用済みのろう引きカサやクラフトカサがとても燃えやすいので、保存しておいて使用することをお勧めします。

2,下の方に2年枝以上の古枝を組んでおく: 火の「おき」になるものを作っておくことが大切です。ただし、直径5cmを超えるような剪定枝は火が入りにくく、激しく火が入らないと焼け残る可能性があります。

3,ある程度高く上から重ねていく: 隙間がある状態(密度がない状態)だとなかなか燃えてくれません

ぶどう剪定枝炭化①

4,消火は多量の水が必要: 167L満杯の場合、水を150Lほど使用して消火します。煙が上がっている状態で放置すると灰になっていくので注意です。また別売りで専用の消火蓋がありますが、冷めるまでとても時間がかかるので、水を使用するのが現実的です。

はみ出した枝は外で燃えたりしますが、よっぽどうまくやらないと多量の剪定枝を処理しきれないため、致し方無いと考えています。

まわりにこぼれた剪定枝は燃えているので、まとめるために皮の手袋は必須です。

所要時間と効率

甲州ぶどう(X字長梢剪定の畑)の剪定枝で無煙炭化器一台、10aあたり2回転〜3回転必要です。下の写真のように枝を満杯に入れ切った状態までに1時間半、そこから30分放置して、水で消火します。つまり面積4-5a分の剪定枝で2時間かかります。

剪定枝の炭化②

※(上の写真)剪定枝を満タンに入れ切った状態。この状態になって30分後に消火します。剪定枝の炭化③

※(上の写真)30分後の様子

剪定枝の炭化④

※(上の写真)水で消火した後。見事に炭にすることができました。

今回甲州の場合なので、より細い剪定枝ならもっと効率が上がると思います。2台有れば10aあたり2時間で済むかもしれません。

まとめ

剪定枝の炭化作業を行ってわかったことは、通常の枝を焼却する作業に比べて2~3倍の時間を要しました。この問題点を解決するには炭化器を追加導入する必要があります。また、値段は高いですが大きいサイズの炭化器の導入も視野に入れています。弊社のうような小規模農家の行動で大勢は変えられないかもしれません。しかし、未来のために何かしら行動していかなければいけないと思っています。4パーミルイニシアチブ活動における剪定枝の炭化だけでなく、他の作業からもアプローチしていく方法を模索しています。

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